2014/05/23


4/22-23の定植からちょうど一ヶ月(四週と二日)後の菜園の様子を記録。

【カボチャ】植えてから大きな変化もなくこのまま育たないのではないかと心配だったのがようやくスイッチが入ったようで、ここにきて急に葉が大きくなり、茎も立ち姿から「つる」へと変化し始めた。よく見ると脇から子づるも出ている。つぼみもたくさんついており、いよいよこれからという感じ。

【ナス】手前は一番花の実がふくらみはじめ、二番花まで咲いた。奥はやや遅れているけどほぼ同じ経過。そろそろ伸ばす脇芽に支柱を足そうかと思うけど一番花の下の脇芽はまだ一本しかしっかりしたのがない。もうちょっと様子見かな。

【パプリカ】赤は一番花の開花待ち。花の位置からきれいに三本の枝がわかれて伸び始め、それぞれに小さなつぼみをつけている。どれか一本が主枝で残り二本は脇芽だと思うんだけど、パッと見は区別がつかない。いずれにしろ三本仕立てにするのでこのままかな。黄色は主枝と脇芽で二股になってるけど花まではまだ少しかかりそう。

【ピーマン】一番花はほぼ咲きそろった。4本のうち3本はパプリカ同様に花の位置できっちり三つ又になってる。これも枝の伸び具合だけではどれが主枝がわからないけど花の背後のがそうなんだろう。このまま三本伸ばせば良いか。

そういえばこないだの「趣味の園芸 やさいの時間」で「100個を目指す!カラフルピーマン」をみた。100個というのはミニ品種の話だったけど(なら番組表にそう書けと)、「ピーマンを長く数多く収穫するためには、一番果を小さいうちに摘んで株をしっかり育てるのが大事」と言ってて、とても参考になった。去年はただ植えて、たいして考えもせず、とれるものを次々にとっていたけど、今年は言われたとおりにしようと思う。

【アイコ(ミニトマト)】黄、赤とも二番、三番が咲き始めてる。これはもうこのまま素直に伸びてほしい。仕立て方については去年同様の一本仕立てだけど、今年は支柱の立て方が違うので、茎を無理にまっすぐにせず多少ルーズに蛇行してもよかろうと考えている。

【桃太郎(大玉トマト)】こちらは少々難航気味。手前の一番花が結実しなかった。気合いを入れて雨覆いまで建設したのに肝心なところで手痛い失敗をした。 せめて二番はとトマトトーンなど処方しているけど、今年は良い結果が得られないかもしれない。奥の一番花はトマトトーンが間に合ったかどうかまもなくわかる。ともかく今回の一件で、結実しない花枝はそのまま先に伸びてふつうの葉枝に変化するのだと知った。

【ブロッコリー】生育の差が激しかったのがついにダメなものが枯れ始めたので8本のうち2本引っこ抜いた。根もほとんど出ていなかった。最初に大きくなり始めた4番と電柱脇の2本が元気だ。あとの3本は少々頼りなく、2番の根元にはまた蟻がついていた。アリ退治薬が効いてないぞ。なんだかな。

ブロッコリーといえば、青虫について書いておかなければならない。5/16の見回りでブロッコリーについた青虫を発見した。堂々と葉の真ん中でじっとしている。それも弱っていた2本を除く6本すべてにまったく同じ状態で一匹ずつ。ある意味見事だと思った。ここのところ何者かに葉を食われていたのは気づいていたけどこの大きさになるまで青虫だと気づかなかったその隠れっぷりも見事だし、一本に一匹ずつという食物の量を考えた上での蝶の産み分けも見事だ。そうかそうだったのかと。でもな、これをくれてやるわけにはいかんのだ。仕方ないので一匹ずつつまみ取り、どうしたものかと考えた末に、ふとひらめいてスズメの砂浴び場に置いた。まあなんというか、鳥葬である。運が良ければ歩いて逃げ延びて雑草にまぎれることもできるだろう。そして一時間もしないうちに、青虫はすべていなくなった。スズメか脱走か、定かではない。

その後ブロッコリーは無事だ(蟻は別として)。一本に一匹ずつしか産んでなかったから、一匹とれば終わりなのだ。あ、翌日もう一匹だけ出てきたからそれもとった。病気はともかく、この手の虫は今後も目と手で対応したい。

【イチゴたち】11月に植えてちょうど半年、5/16に初物を摘むことができた。さちのか(手前)と女峰からふたつずつ。混ぜちゃったのでどれがどれかわからなくなったけど、家族で一個ずつわけておいしく食べた。
果実はどれも小さく、しっかりとしていて酸味がある。店頭に並んでいる大粒でやわらかくて甘いイチゴとは趣が違う。でもこれはこれで美味しい。昨日はまた手前のさちのかからふたつとって食べた。こういうペースだからいっきに皿一杯というのは無理だけど、日々のアクセントにひと粒ずつ大切にいただこうと思う。
ちなみに最初の収穫でもっとも赤くなっていた立派なやつが小さなナメクジに食われていて少々ムカついた。藁は敷いていても接地してちゃダメなんだな。慌てて支柱や竹の棒で残りの実を浮かせてみたけど今後はどうなるか。
それから、雨の後、イチゴのへたが妙に白くなった気がして疑問に思っていたんだが、過去の写真を見返すとさちのかは元から白っぽかったのだった。ただの勘違い。

New!!→【枝豆】5/12に種を蒔いた枝豆は、3日後あたりから土を持ち上げはじめ、その後2日で地上に姿を現した。発芽率はほぼ100%。1粒だけ出てないかもしれない。種まきから11日目の今日は、どれも一組目の本葉を広げ始めたところだ。

今年初めて種から育てている枝豆とバジルの様子を見ていて、発芽という力強い現象から植物の生存戦略の重要な一端をなす「種子」という仕組みに思いが至り、時を忘れることがたびたびある。いったいどうやってこんな方法を"考えついた"のか。すごいよ、植物。すごい。

【スイートバジル】種まき直後のゲリラ豪雨ニモ負ケズ発芽した後、あっというまにびっしりとなって育ちにくそうだったので、昨日第一回目の間引きをした。結局5本育てることにして、5カ所にそれぞれ6−7本の芽を残した他は引っこ抜いた。これでだいぶ日当りがよくなっただろう。双葉の間で小さく小さくスタンバイしている本葉が出るのが楽しみだ。

【ローズマリー】挿し芽で殖やそうと5/7に始めたわけだが、その後ちっとも根が出なかった。あちこち見ると「早いのは3−4日で根が出る」とか書いてあるのに一週間経ってもまったく何も出ず、ついには葉先が黒く変色して枯れ始めた。やはり切り方が悪かったのか、他に手落ちがあったのではないか、水か気温か置き場所かとあれこれ反省しつつ、今回はダメだったなと半ばあきらめて、ここ一週間ほどは放置していた。そして今日、畑の手入れのついでにローズマリーも片付けて捨てようと思っていたのだった。

ところが。根が出ていた。木質化したのも緑のも、両方にだ。あらら。ずいぶんかかったけど、がんばったんだ根。
この様子だとまだ出たばかりのようだから発根まで二週間ぐらいかかったんじゃないか根。どこが3−4日だと言いたいよ根。まあともかく根が出たのだからこれをなんとか着地させたい根。というわけで引き続きがんばる根。

【朝倉山椒】その後の葉の出方が順調に思えたので、残していたネットを外した。ナミアゲハはちらちら見かけるけれど本格的なシーズンはまだ先だ。もしも来たら来たで、観察しながらヤバくなったらまた柚子に引っ越してもらうことにする。

で、こないだの「食彩の王国」で朝倉山椒について詳しくやっていて、とてもおもしろかった。サンショウは根が弱いんだな。10年経っても枯れやすいんだと。それを根の強い木に接いで育てることに成功し、京都の朝倉(地名だった)ではつい最近サンショウ栽培が復活したんだと。朝倉山椒は生産用の改良品種ではなく、朝倉という土地にもともと生えていたものなのだと知ったのがいちばんの収穫だった。

【睡蓮鉢】ヒメスイレンとヒシの水面争いは思ったよりもスイレンが優勢だ。でもなぜか葉は赤いまま。ネットであれこれ調べても同じことが書いてあるところがなかったのだけれども、「最初赤かったのがだんだん緑になった」と書いてあるのがひとつだけあった。ま、元気は良いからこのままでいく。

【藤(黒龍)】花も終わりかけた5/14、参考にしている教科書通りに母と二人で花がらの剪定を行った。その後はわっさわっさと葉が出ており、長いつるが一本、母屋を目指して空中を1m以上水平に伸びてきている。これを枝にする気はないので伐るべきなんだろうが、意思のある生き物みたいでおもしろいからほっといている。

その藤の花がらを摘んでいるときに、アブラムシらしき黒い虫がたくさんついているのに気づいた。 これはさすがに殺虫剤だなと、家にあった花と野菜の殺虫・殺菌剤「カダンセーフ」をかけてみたが翌日も変化なし。再度かけてみたが目立って減るわけでもない。そしたら数日後、別の虫に気がついた。どう見てもテントウムシの幼虫だ。でもナナホシではない。黄色っぽくて星がたくさんあった。ともかく薬剤を使うのをやめた。
そしてまた数日後、その子の親らしきテントウムシが交尾しているのを藤の葉の上で見つけた。黒に赤星ふたつのメスと赤に黒星たくさんのオスのペアだ。テントウムシは模様が違っても交配すんのかな……って、いま調べたらあれは両方とも「ナミテントウ」なのだそうだ。へえ×3。すぐそばの葉の上には幼虫がいた。そしてアブラムシはほとんどすべていなくなっていた。すばらしい。やはり薬剤よりも天敵なのだ。バイバイ殺虫剤。
その後、お礼肥をやった。

---

というわけで、それぞれがそれぞれに育っているから毎日目が離せない。
今日はひと月目だからすべての苗に追肥をやった。追肥は今回から8:8:8の化成肥料にして、今までより少し量を増やした。今年は去年よりもちゃんと育ててしっかり収穫したいからだ。
そしてこの週末はいよいよ次の種を蒔こうと思う。キュウリも店頭に苗がたくさん出ていたからそろそろ植えようか。プランターと土は用意してある。


▼アルバムはここ最近の様子をまとめて。