2013/07/31


「昆虫のおかげで野菜が食える」。よく知っているはずなのに、自分で畑を始めるまでわかっていなかった。

ミニトマトの小さな花のひとつひとつ、トウガラシもナスもピーマンもバジルも何もかも、ハチやチョウやその他の虫のみなさんが飛んできてくれるおかげでしっかり受粉できているわけだ。

正直、少し感動している。
よくもまあこんな畑を見つけて、咲いた花を見逃さずに全部回ってくれるもんだと。
そう思ってよく見ていると、大きなハチ、小さなハチいろんなのが来ている。脇目も振らずにせっせと花から花へ飛び移っていく。

もし彼らがいなかったら。
深く考えたことがなかった。

いや、なかには虫の助けを借りずに実るものもある。
でも基本は、おしべの花粉をめしべに運ぶ係がいてこその実りだ。
風が運んだり自然に落ちたりするのもあるからそれはそれだけれどもいちばん確実なのはやはり誰かが運ぶことだ。そんなことも考えずに苗を植え始めた自分が馬鹿に思えて仕方ない。


もちろん虫は蜜を集めるついでに花粉を運ぶだけではなくて、葉っぱや実を食べにも来る。こっちのみなさんも目ざとい。こないだ植えた朝倉山椒に、もうアゲハの幼虫がついていた。
元々これを呼ぼうと思っていたからある意味うれしかったけど、まだ葉っぱがほとんどないのですぐに食糧不足になるんじゃないかと少々心配もしている。トゲありのほうが多少は茂っているんだが、そちらではなくトゲなしを選んだ意図は何かあるんだろうか。

---

午後、ヒシが最初のつぼみを水面に突き出していた。朝見たときは何も見えなかったけど、葉の下に隠れていたようだ。明朝には咲いていると思う。種ができれば越冬させ、来年は種から育てたい。
ヒシが優勢すぎるからだいぶ葉を摘んだけど、ヒメスイレンも負けずに葉を増やし始めている。それでもヒシが勝ちすぎるようなら別の鉢を用意しようかとも思う。あの根っこがどう考えてもメダカ向きなので。
オモダカは地下茎("走出枝"と呼ぶらしい)が伸び始めた。水が深すぎるので専用に小さな鉢を入れようかと思ってる。そういえばオモダカはじつはクワイなのだった。知らなかった。

---

「みんなの趣味の園芸」 に会員登録した。
栽培日誌を書けるようになってるんだがさてどうしようかと考えている目の前で、ネコ用のエン麦がじわじわと芽を伸ばしている。


2013/07/24


オオタバコガ、というのだそうだ。
野菜の害虫。
トマトやピーマンの葉を食べ実に穴を開ける 。
許せないねえ。
ナスの皮を齧ったのもこいつの仲間だろうか。

こやつらもただひたすらに生きているだけなのだからそれを責めても…と思うけれどもね、やはり困るよ。少しならわけてやらないでもないが、こう次々とやられてしまっては、オオタバコガのために野菜をつくっているようなものだ。

したがって、御退去願った。

ちなみにスプレーの殺虫剤は効かないみたい。今後の対策は、見つけ次第ひたすら取り除く。愛情と根気とヒマという武器で戦うのだ。


そして昨日、新しく開墾した半坪の畑に苗を植えた。
手前から枝豆「湯上がり娘」、つるありインゲン、トウモロコシ「ピーター610」。すべて4株210円@ジョイ本。
なんとなく豆々しいエリアになったのでこまめに手入れしなければならない。


こちらは上の畑に植えきれなかったシシトウ(奥)とオクラ(手前)。
シシトウは本田で1株200円ぐらいした。オクラは朝市のおばちゃんから買った。50円。8月になったらどんどん伸びるんだと。「植えてすぐは肥料やらないほうがいい、肥料に負けるからしっかり根付いてからね」と教えてもらった。おばちゃんの売ってたオクラがとてもおいしそうだったのでこれもおいしいのができるのだ。たぶん。


こないだ(19日)に収穫したトウガラシ。伏見甘長かヒモトウガラシではないかと思っていたが、すげぇ辛かった。ていうか普通に辛いよ。魚の煮付けに放り込んだのを一本丸々噛んで思い切り後悔した。というわけで、いま生っているのは赤くしようかと思う。種もとりたい。


---

医者で野菜たくさん食べてと言われたので、経済を考えてブロッコリーかなにかも植えたい気がしてるけど、庭にはもうジャガイモ用に空けてある場所しか残ってない。でかいプランター使おうかどうしようかというところ。時期の問題もあるしな。キュウリでもいいんだよな。

ま、しばらく考えよう。

2013/07/23

カナヘビ。
これは6月22日に交尾していたときの写真。
その後も庭仕事の合間に休憩しているとよく見かけるので、ある日注意して見ていたら、通気口の鉄格子から我が家の床下に出入りしているのがわかった。
なるほど彼らもまた我が家の住人なのであった。


こないだは庭石の上で蟻んこを追いかけていた。
逃げないので手に乗せてみたら、するすると背中に回った。
爬虫類はかわいいな。

カナヘビに限らず、庭を開いたら生き物が増えた。
いろいろなアゲハチョウに、初めて見たツマグロヒョウモン。
新しい畑が好きな黒いトンボはハグロトンボだ。
スズメもよく来て、 土の山で砂浴びしている。
そこだけ小さな窪みができていて、その丸みが愛おしい。

生き物が増えたというよりそれを目にする機会が増えたのかもしれない。
それでもいい。
みんなで分け合うべきなのだ。
人も含めたすべての生き物みんなで。
そういう気持ちがより一層強くなるのを感じる今日この頃ではある。

2013/07/18


久々だな。

ここ最近は庭仕事に没頭している。

ゴールデンウィークに意を決して、しぶといドクダミを根絶すべく戦い始めた。
まずは道路に面した表の方から手を付けた。庭土を完全に掘り起こしてドクダミの地下茎を文字通り根こそぎ取り払い、さらには掘り起こした土を篩にかけて、細かい切れっ端まで丁寧につまみとった。気が遠くなるような作業だったし、実際に気が遠くなってへたり込んだ日もある。

そうしてできた場所に、母は花を、ぼくは野菜を植えた。
野菜はとにかくミニトマト(プチトマトじゃない中型の)。そしてすぐにピーマンとナスを追加した。
それからトウガラシ、青紫蘇、スイートバジルにローズマリー。

トウガラシとバジルはコンパニオンプランツだというのを読んでいたので鉢植えにしてみた。
トウガラシはどうやら「伏見甘長とうがらし」あるいは「ひもトウガラシ」らしい。普通のと生り方が違うなと思って調べてみたらそうだった。そういえば苗を買ったときに普通のとは違う何かだったような気もする。よくわからずに買ってるから。

ともかく、それらは非常によく育っていて、夏を迎えてどんどん実り始めた。
これが楽しくてしかたない。

それに気を良くしたので、この三連休には思い切って中庭をすべて開墾した。
これは結構な仕事だった。
だけど、すっきりと生まれ変わった庭を見ていると無上の充実感がこみ上げてくる。
この数日は比較的涼しかったし、作業の方法や流れも飛躍的に進化した(※当社比)ので、五月に比べたら非常に早く広い場所を処理することができて、気分も上々だ。

これで中庭にも花壇用のスペースと半坪ほどの畑、さらにもう一坪ほどの空き地ができた。
つくばいの回りもすべて掘り返し、玉砂利を敷き直して睡蓮鉢を置いた。
以前から植えたかったサンショウの苗木を二種類買ってきて植えた。とげなしの朝倉サンショウとふつうのサンショウ。今はどちらもひょろひょろだけど、これからに期待してる。

ここまでやってなおまだ片付けなければならない場所はあるけれども、ひとまず庭が庭として機能する状態に戻ったので、これからはこまめに手を入れて維持していきたい。

日曜日は参院選で100回目を迎えたツール・ド・フランスも最終日という時節だが、そんなことよりスイレンか他の水草とメダカを数匹調達したいと思っている。