2014/05/31


5月もあっというまに最終日。とても暑かった午後、キュウリの苗を植えた。これで今年やろうと思っていた夏野菜はすべて植え終わった。

品種はカネコ種苗の「うどんこつよし」君だ。その名のとおり、ウドンコ病に特別な耐性があるのだと。キュウリは初めてなのでともかく強そうなのにした。それだけのことだ。

植えたのは枝豆と同じ40Lの野菜用プランター。炎天下の庭先で空のプランターを前にして支柱とネットをどう処理しようかとあれこれ思案し続けた末に、ようやく納得のいくナイスなソリューションに辿り着き、最終的には満足のいく仕立てができた。

どうしたかというと、冬の間小松菜に利用したトンネル用のアーチ支柱がプランターの縁の穴にぴったりはまったことが決め手となって、ちょっとやそっとじゃ抜けない&倒れない、じつにしっかりとしたフレームができたから、そこにネットをビシッと張ったのだ。全盛期のビョルン・ボルグのラケットのガット並みにビシッとだ。じつはネットが去年インゲン育てたときの残りもので、微妙な長さでカットしてあったからビシッと張らないと長さが足りなかったんだが、それが幸いした。支柱もプランターの底で二本連結した上に鉢底石と土を入れたので、これならいざというときプランターごと移動してもびくともしない。たぶんしないと思う。しないんじゃないかな。まいいや。

ちなみにうどんこつよし君のラベルには、"ウドンコ病には強いけど病気にかからないわけではないから「GFオルトラン粒剤」なども併用するがよい"ということが書いてあったので言われたとおりにした。オルトランはこないだ花用に母が買っていたのだ。キュウリに対する使用量は1株あたり1gというから土全体に混ぜるのではなく、植穴にまぶす感じで施した。

今後は育ち具合を見つつ、芯を摘んだりなんかして、夏の間とれたてのキュウリをボリボリ食べるのだ。

以下、木曜(5/29)に記録した5週目の様子で特筆すべき点だけ。

【アイコ(ミニトマト)】順調に実をつけてはいるがどうも葉や花芽に元気がなく萎れてきた。今日も見たらさらに萎れていたので、水を控えすぎたと判断してたっぷり水やりした。露天とはいえ鉢植えなので多少の雨が降ってもすぐに乾いてしまうんだな。今後はやりすぎない程度にきちんとやろうと思う。

【桃太郎(大玉トマト)】結実せずに葉を伸ばし始めた手前の一番花の枝に、新たな花芽が出ていた。いまさらと思ったけどもしかするとと思い、そのまま観察することにした。二番花は両方ともいま絶賛開花中で、数日前にトマトトーンしたけど反応がわからないのでもう一回だけやってみた。これで奇形果ができたら反省して二度としないよ。ちなみにもう三番花もついてる。両方とも二番花の上で二カ所目の誘引をした。

【イチゴたち】収穫もほぼ終わり。それぞれがランナーを1〜3本伸ばしており、小さな根が出ているのもある。明日にはポットに根付かせるべく処理する予定。

【枝豆】ひと粒だけ芽が出ていなかった種が心配でちょっと土をどけたら下に向けて伸びていたので引っ張りだしてやった。でもすでに他は本葉が増え始めているので間引くことになるだろうな。このグループだけ3本とも小さいので他の元気な奴を植え替えたいけど失敗したら嫌なのでこのままいく。そろそろ3→2への間引きだ。

【スイートバジル】ちょっとした困りごとが発生。一番端のグループだけ本葉の芽を何者かに齧られたような様子があり双葉から先に進めないでいる。他のグループもひろがり始めた本葉に穴が開いてたりするんだが、いくらさがしても犯人がわからない。赤い微小なダニ的な生き物がプランターの縁をうろちょろしてるのが見えたけど、葉を食うような大きさじゃない。何か土の中に潜んでいるのだろうか。気はすすまなかったけど今日カダンセーフしてみたので今後も注意して様子を見守る。

【朝顔】28日にはほぼ発芽して翌日には両方とも双葉が開いた。発芽率はヘブンリーブルーは100%で浜の空が今のところ2/3だ。1鉢は1本しか出ていない。これからまだ出るかもしれないので引き続き観察。

そんなとこかな。他はみな順調に成長してると思う。ローズマリーもしっかり根付いたみたい。ちょうど今の時期に店でも売っているけど、あれらもみなこうして作った挿し木の苗なんだということがわかった。1本189円とかね。高いんだか安いんだか。

とりあえず植えるものは植え終わったので今後は観察と手入れ。ここんとこ数日暑い日が続いており、来週もずっと7月並みの暑さだというから植物はどんどん伸びるだろう。目が離せない週になりそうだ。

冒頭の写真は花に来ていた真っ赤なカミキリムシ。「ベニカミキリ」というらしい。赤のトーンが渋くてかっこよかった。忙しく飛び回って花粉でも食べているのかと思ったら蜜を吸っているのだそうだ。そういえばここ数日で庭に来るアゲハの種類も増えたし猫の寝場所も変わったので、明日からは「夏」ということにする。6/1だから鮎の解禁だ。ちょうど日曜で天気もいいし、那珂川も久慈川も賑わうんだろうな。

▼アルバムは28日の朝顔発芽と29日に撮った5週目の様子と今日のキュウリ。

2014/05/25







5月にしては暑い一日。予定していたカボチャの摘芯と朝顔の種まき、ローズマリーの挿し芽(ほんとは"挿し穂"というらしい)のポット植えをした。合間に庭木の剪定と毛虫や青虫退治。いつのまにか枝垂れ梅に団体でお越しになっていたナミテントウご一行様の観察など。

【カボチャ】4株全部摘芯した。育ち方が若干違うのでそれぞれにだいたいここだろうと見当をつけて切ったけどあれでいいんだろうか。ま、いいだろうな。とりあえずどれにも子づるが出始めていたのでその上で切った。

New!!→【朝顔】袋に入っていた種を全部蒔いた。1ポット対して浜の空は3粒ずつ、ヘブンリーブルー(HB)は2粒ずつ。ちょうどそのぐらいでポットを並べる籠が一杯になることがわかったからだ。うちで育てきれないのはグラウンドの畑のフェンス際にでも植えようか。今年は誰も使ってないみたいだから。

【ローズマリー】ようやく根が出たものを土に植えた。根の出方は木質化してないほうがずっと良かった。挿し床は園芸用の土を入れたポット。ほとんど根が出てないのもあったけど、とにかく10本全部植えた。ローズマリーは挿し木が簡単にできるというからやってみたわけなので、どうか普通に根付いてください。

それから、毎年咲いてる地植えのクレマチスの種をとるべく、あとで色がわかるように目印をつけた。がく(花びらじゃないんだって)の色がどうやら3種類あって、去年はみんな散ってからとったので何色だったかわからないんだ。
すぐに植える気はないけど、なんとなく鉢植えをやってみたいと思ったような気がしたのと、いつかこの家を離れるときに次のどこかで咲かせることができるといいなと思ったりしている。

イチゴはさちのかを4個、女峰を2個収穫。おいしくいただきました。ごちそうさま。

▼アルバムは今日の作業など。

2014/05/24



今年も現れた庭のカナヘビ。

裏庭のドクダミ刈りに飽きて縁側で休憩していたらすぐそこに来た。

iPhoneを目の前に近づけても逃げる気配がないから写真をたくさん撮らせてもらった。

しまいには「目線くださーい」などと言ってる自分がいて、ちょっと可笑しかった。

それにしてもこの色彩。

オフホワイトからチョコレート色まで、あらゆる茶色の階調をこうも巧みに使い分けてさりげなく身に纏うなんて、お洒落にもほどがあるのではないか。

かっこいいよ、カナヘビ。


2014/05/23


4/22-23の定植からちょうど一ヶ月(四週と二日)後の菜園の様子を記録。

【カボチャ】植えてから大きな変化もなくこのまま育たないのではないかと心配だったのがようやくスイッチが入ったようで、ここにきて急に葉が大きくなり、茎も立ち姿から「つる」へと変化し始めた。よく見ると脇から子づるも出ている。つぼみもたくさんついており、いよいよこれからという感じ。

【ナス】手前は一番花の実がふくらみはじめ、二番花まで咲いた。奥はやや遅れているけどほぼ同じ経過。そろそろ伸ばす脇芽に支柱を足そうかと思うけど一番花の下の脇芽はまだ一本しかしっかりしたのがない。もうちょっと様子見かな。

【パプリカ】赤は一番花の開花待ち。花の位置からきれいに三本の枝がわかれて伸び始め、それぞれに小さなつぼみをつけている。どれか一本が主枝で残り二本は脇芽だと思うんだけど、パッと見は区別がつかない。いずれにしろ三本仕立てにするのでこのままかな。黄色は主枝と脇芽で二股になってるけど花まではまだ少しかかりそう。

【ピーマン】一番花はほぼ咲きそろった。4本のうち3本はパプリカ同様に花の位置できっちり三つ又になってる。これも枝の伸び具合だけではどれが主枝がわからないけど花の背後のがそうなんだろう。このまま三本伸ばせば良いか。

そういえばこないだの「趣味の園芸 やさいの時間」で「100個を目指す!カラフルピーマン」をみた。100個というのはミニ品種の話だったけど(なら番組表にそう書けと)、「ピーマンを長く数多く収穫するためには、一番果を小さいうちに摘んで株をしっかり育てるのが大事」と言ってて、とても参考になった。去年はただ植えて、たいして考えもせず、とれるものを次々にとっていたけど、今年は言われたとおりにしようと思う。

【アイコ(ミニトマト)】黄、赤とも二番、三番が咲き始めてる。これはもうこのまま素直に伸びてほしい。仕立て方については去年同様の一本仕立てだけど、今年は支柱の立て方が違うので、茎を無理にまっすぐにせず多少ルーズに蛇行してもよかろうと考えている。

【桃太郎(大玉トマト)】こちらは少々難航気味。手前の一番花が結実しなかった。気合いを入れて雨覆いまで建設したのに肝心なところで手痛い失敗をした。 せめて二番はとトマトトーンなど処方しているけど、今年は良い結果が得られないかもしれない。奥の一番花はトマトトーンが間に合ったかどうかまもなくわかる。ともかく今回の一件で、結実しない花枝はそのまま先に伸びてふつうの葉枝に変化するのだと知った。

【ブロッコリー】生育の差が激しかったのがついにダメなものが枯れ始めたので8本のうち2本引っこ抜いた。根もほとんど出ていなかった。最初に大きくなり始めた4番と電柱脇の2本が元気だ。あとの3本は少々頼りなく、2番の根元にはまた蟻がついていた。アリ退治薬が効いてないぞ。なんだかな。

ブロッコリーといえば、青虫について書いておかなければならない。5/16の見回りでブロッコリーについた青虫を発見した。堂々と葉の真ん中でじっとしている。それも弱っていた2本を除く6本すべてにまったく同じ状態で一匹ずつ。ある意味見事だと思った。ここのところ何者かに葉を食われていたのは気づいていたけどこの大きさになるまで青虫だと気づかなかったその隠れっぷりも見事だし、一本に一匹ずつという食物の量を考えた上での蝶の産み分けも見事だ。そうかそうだったのかと。でもな、これをくれてやるわけにはいかんのだ。仕方ないので一匹ずつつまみ取り、どうしたものかと考えた末に、ふとひらめいてスズメの砂浴び場に置いた。まあなんというか、鳥葬である。運が良ければ歩いて逃げ延びて雑草にまぎれることもできるだろう。そして一時間もしないうちに、青虫はすべていなくなった。スズメか脱走か、定かではない。

その後ブロッコリーは無事だ(蟻は別として)。一本に一匹ずつしか産んでなかったから、一匹とれば終わりなのだ。あ、翌日もう一匹だけ出てきたからそれもとった。病気はともかく、この手の虫は今後も目と手で対応したい。

【イチゴたち】11月に植えてちょうど半年、5/16に初物を摘むことができた。さちのか(手前)と女峰からふたつずつ。混ぜちゃったのでどれがどれかわからなくなったけど、家族で一個ずつわけておいしく食べた。
果実はどれも小さく、しっかりとしていて酸味がある。店頭に並んでいる大粒でやわらかくて甘いイチゴとは趣が違う。でもこれはこれで美味しい。昨日はまた手前のさちのかからふたつとって食べた。こういうペースだからいっきに皿一杯というのは無理だけど、日々のアクセントにひと粒ずつ大切にいただこうと思う。
ちなみに最初の収穫でもっとも赤くなっていた立派なやつが小さなナメクジに食われていて少々ムカついた。藁は敷いていても接地してちゃダメなんだな。慌てて支柱や竹の棒で残りの実を浮かせてみたけど今後はどうなるか。
それから、雨の後、イチゴのへたが妙に白くなった気がして疑問に思っていたんだが、過去の写真を見返すとさちのかは元から白っぽかったのだった。ただの勘違い。

New!!→【枝豆】5/12に種を蒔いた枝豆は、3日後あたりから土を持ち上げはじめ、その後2日で地上に姿を現した。発芽率はほぼ100%。1粒だけ出てないかもしれない。種まきから11日目の今日は、どれも一組目の本葉を広げ始めたところだ。

今年初めて種から育てている枝豆とバジルの様子を見ていて、発芽という力強い現象から植物の生存戦略の重要な一端をなす「種子」という仕組みに思いが至り、時を忘れることがたびたびある。いったいどうやってこんな方法を"考えついた"のか。すごいよ、植物。すごい。

【スイートバジル】種まき直後のゲリラ豪雨ニモ負ケズ発芽した後、あっというまにびっしりとなって育ちにくそうだったので、昨日第一回目の間引きをした。結局5本育てることにして、5カ所にそれぞれ6−7本の芽を残した他は引っこ抜いた。これでだいぶ日当りがよくなっただろう。双葉の間で小さく小さくスタンバイしている本葉が出るのが楽しみだ。

【ローズマリー】挿し芽で殖やそうと5/7に始めたわけだが、その後ちっとも根が出なかった。あちこち見ると「早いのは3−4日で根が出る」とか書いてあるのに一週間経ってもまったく何も出ず、ついには葉先が黒く変色して枯れ始めた。やはり切り方が悪かったのか、他に手落ちがあったのではないか、水か気温か置き場所かとあれこれ反省しつつ、今回はダメだったなと半ばあきらめて、ここ一週間ほどは放置していた。そして今日、畑の手入れのついでにローズマリーも片付けて捨てようと思っていたのだった。

ところが。根が出ていた。木質化したのも緑のも、両方にだ。あらら。ずいぶんかかったけど、がんばったんだ根。
この様子だとまだ出たばかりのようだから発根まで二週間ぐらいかかったんじゃないか根。どこが3−4日だと言いたいよ根。まあともかく根が出たのだからこれをなんとか着地させたい根。というわけで引き続きがんばる根。

【朝倉山椒】その後の葉の出方が順調に思えたので、残していたネットを外した。ナミアゲハはちらちら見かけるけれど本格的なシーズンはまだ先だ。もしも来たら来たで、観察しながらヤバくなったらまた柚子に引っ越してもらうことにする。

で、こないだの「食彩の王国」で朝倉山椒について詳しくやっていて、とてもおもしろかった。サンショウは根が弱いんだな。10年経っても枯れやすいんだと。それを根の強い木に接いで育てることに成功し、京都の朝倉(地名だった)ではつい最近サンショウ栽培が復活したんだと。朝倉山椒は生産用の改良品種ではなく、朝倉という土地にもともと生えていたものなのだと知ったのがいちばんの収穫だった。

【睡蓮鉢】ヒメスイレンとヒシの水面争いは思ったよりもスイレンが優勢だ。でもなぜか葉は赤いまま。ネットであれこれ調べても同じことが書いてあるところがなかったのだけれども、「最初赤かったのがだんだん緑になった」と書いてあるのがひとつだけあった。ま、元気は良いからこのままでいく。

【藤(黒龍)】花も終わりかけた5/14、参考にしている教科書通りに母と二人で花がらの剪定を行った。その後はわっさわっさと葉が出ており、長いつるが一本、母屋を目指して空中を1m以上水平に伸びてきている。これを枝にする気はないので伐るべきなんだろうが、意思のある生き物みたいでおもしろいからほっといている。

その藤の花がらを摘んでいるときに、アブラムシらしき黒い虫がたくさんついているのに気づいた。 これはさすがに殺虫剤だなと、家にあった花と野菜の殺虫・殺菌剤「カダンセーフ」をかけてみたが翌日も変化なし。再度かけてみたが目立って減るわけでもない。そしたら数日後、別の虫に気がついた。どう見てもテントウムシの幼虫だ。でもナナホシではない。黄色っぽくて星がたくさんあった。ともかく薬剤を使うのをやめた。
そしてまた数日後、その子の親らしきテントウムシが交尾しているのを藤の葉の上で見つけた。黒に赤星ふたつのメスと赤に黒星たくさんのオスのペアだ。テントウムシは模様が違っても交配すんのかな……って、いま調べたらあれは両方とも「ナミテントウ」なのだそうだ。へえ×3。すぐそばの葉の上には幼虫がいた。そしてアブラムシはほとんどすべていなくなっていた。すばらしい。やはり薬剤よりも天敵なのだ。バイバイ殺虫剤。
その後、お礼肥をやった。

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というわけで、それぞれがそれぞれに育っているから毎日目が離せない。
今日はひと月目だからすべての苗に追肥をやった。追肥は今回から8:8:8の化成肥料にして、今までより少し量を増やした。今年は去年よりもちゃんと育ててしっかり収穫したいからだ。
そしてこの週末はいよいよ次の種を蒔こうと思う。キュウリも店頭に苗がたくさん出ていたからそろそろ植えようか。プランターと土は用意してある。


▼アルバムはここ最近の様子をまとめて。

2014/05/22


今日は久しぶりに全力を使い果たした。

"tired"というより"exhausted"。立ち上がるのも喋るのも面倒なほど、くたくたに疲れた。

今年第一回目の草刈り作業の余勢で、今期二カ所目となるドクダミ殲滅作戦を敢行したのである。正確にはまだ一カ所目も完全には終わってないのだが、あっちはとりあえず一段落として、表庭で最後に残されていた飛び石周りのドクダミをやっつけることにしたのだ。

飛び石をどかしてみたら案の定びっしりと地下茎が這っていた。どうしてこういう生え方をするかね。ともかく、いつものように徹底的にやることにした。

本来ならばこの手の作業は行く末に達成感が待ち構えているのを知っているから、多少苦しく辛くともいったん始めてしまえばそれなりに楽しめるものなのだが、このドクダミ掘りだけはダメだ。とにかくドクダミが大大大大大嫌いだから楽しくもなんともない。

飛び石ったって軽くはないのである。一個40kg以上あると思う。いやもっとあるな。ひとりで持ち上げるのはほとんど無理な重さだ。これを四つ掘り起こして裏返し、地面を深く耕しながらドクダミを根こそぎ撤去する。何もない場所だってつらいのに今日はとくにしんどかった。ここを最後に残したのは他よりもたいへんだからだ。

大量のドクダミをすべて取り終えてから飛び石を元に戻すのも極めて面倒だった。正直、泣きそうになった。

でも、終わった。終えた。きれいになった。すっきりした。
やって良かったと思えるのは「終わった」からだ。それに尽きる。

ところで、一番目と三番目の飛び石の裏には小さな蟻が隙間なくびっしりついていて仰天した。あんなに多くの生き物をいちどに目にすることは滅多にない。今後もないのではないか。彼らは飛び石の下の地面に巨大な地下帝国を築いていたのだ。思わず作業を中断し、座り込んで観察してしまった。予告なく突然訪れた天変地異に慌てふためきつつも、一匹一匹が着実に役割をこなしている様子には心を動かされた。その後全てを掘り起こしてしまったけれどもね。そういえばあっという間にいなくなったけど、あの何万匹の蟻は、その後どこに移動したのだろうか。

明日は定植から四週間後の菜園の様子を記録しようと思ってる。

▼アルバムはバジルの第一回間引きとドクダミ殲滅作業。




*アルバムの名称をkitchen garden yymmddからkg yymmddに変更したらURLが変わったので過去のリンクを貼り替えた。

2014/05/12


枝豆再挑戦。今期は種から育ててみることにした。

先週の「やさいの時間」で酒井千佳ちゃんがやってたとおりに、プランターに鉢底石を入れ、新品の栽培用土を入れ、アイスの容器で植穴を開け、ひと穴に三粒ずつ種を蒔いて土をかけ、水をたっぷりやった。
最後に防鳥/防虫のためのネットをかけ、我が庭園の一等地に設置した。ここがいちばん日当りが良いのだ。それにここなら荒天の日にはアイコともども軒下に退避できる。
完璧だ。

種は「極早生」にした。
素人には早生のほうが育てやすいらしいからだ。サカタの種だ。文句あるまい。
プランターは75センチの40リットル野菜用。やや大きめだ。これに8カ所種を蒔いた。これでも多すぎないかちょっと心配だけど、酒井千佳ちゃんは20リットルに6カ所蒔いていたから大丈夫だと思う。

これでうまくできなかったら枝豆には縁がないとあきらめて来年はやめる。
ていうか枝豆もできずに何ができるのかって話だ。

それからアイコの支柱の組み方を変えた。三本を三角に固定するパーツを売ってたので、それで垂直の三角柱にした。かなりがっちりした。やはり足下の狭すぎる三角錐は頼りなく感じていたので、これでほっとした。黄アイコはすでに実を膨らませており、ひとりでは立っていることができない。安心してこの支柱によりかかって欲しい。

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こないだ蒔いたスイートバジルがひと粒発芽して顔を出した。蒔いた翌日、留守中のゲリラ雷雨に当たったのでどうなることかと思っていたのだが、無事に小さな小さな芽を出したのだ。どうやら土粒の下では他の粒も目覚めている様子だ。良かった。

やっぱり植物は種から育てるのがおもしろいな。


▼アルバムは昨日の枝豆と、今日のイチゴたちと黄アイコの実の様子。

2014/05/07


定植からちょうど二週間経ったので菜園に第一回目の追肥を施し、あれこれと手を入れた。空模様はやや不安定ながら気温が25℃を超える日も増え、スイッチが入った苗もある。

【カボチャ】さほど伸びていない。やはり日当りが悪いからだろうな。当たる時間はきっちり当たるけど日陰に入る時間が長いから。

【ナス】葉は増えないけど元気は良い。一番花がもうすぐ咲きそう。今後の気温上昇に期待してる。とりあえず太めのメイン支柱をいっぽんずつ立て、仮支柱を外した。

【パプリカ】まだ上には伸びないけど葉っぱの元気はある。花はまだ。日当りも心配したほどではないかもしれない。

【ピーマン】4本に生育の差が若干出てきた。一番手前角の一本だけが小さく一番奥角の一本が大きい。わずかな位置の差だけど、一番手前は隣家の屋根の影がかかる時間が長いからそれがきっちり現れているような気がする。今後影がかからなくなってから追いつくのかどうか。

【アイコ】黄、赤ともスイッチが入ったようだ。植えて一週間はほとんど伸びなかったが、ここ数日で目に見えて背丈が高くなってきたので、仮支柱から本支柱に変えた。
本支柱は11mmx180cmの三本組。植木鉢型プランターの底がすぼまっているので三本の脚が開けず非常にタイトな三角錐になってるけど、できるだけまっすぐ伸ばしたいのでかえって都合が良いかもしれない。現状、黄40cm、赤35cm。両方とも一番花は結実してる。

【桃太郎】いまちょうど一番花が咲いている。 まだ急な伸びはないけど今のうちにということで、かねてより計画していた雨除けテントを施工した。
奥行きがまったくない場所なので13mmx40cmx2.1mのアーチを90センチ幅に立て、横方向に11mmx90cmを5本渡して全体にビニールをかけた。メイン支柱は2.1mを一本ずつ立ててアーチと連結し、左右はガラ開きにしてる。
できあがったら結構な大きさで、果たして横風に耐えられるか不安になったので、防獣柵用の120cmの杭を3本打ち込み、テントフレームと連結して強化した。これでかなりがっちりとはしたが、それでも台風などきたら不安なので、そのときはビニールを外すなどして対応しようと思う。

【ブロッコリー】全体としてぐいぐい伸びている訳ではないが、その中でも生育に大きな差が生じている。伸びるものは伸び始めたが、駄目なやつはまったく駄目でもう倒れそうだ。弱い二本は駄目かもしれないな。
その原因のひとつがアリの巣かもしれない。苗についていたポットの土に入っていたのか、ブロッコリーの茎に沿って穴を掘り巣を作ってる小アリがいる。これまで何度か水をかけたり巣を潰してみたりしたけど不屈の団結力で翌日には元通り修復されている。
庭にアリがいるのはいいんだよ。むしろいてほしい。だがな、ブロッコリーの根っこの周りに巣を作られるのは困る。
仕方なく「フマキラー アリカダンウルトラ巣のアリ退治 10個入」を購入して巣の出入り口前に置いてみた。そしたら5分後、わんさかとアリが入ってる。この効果は何日後に現れるのか。しばし観察する。
日当りに関しては、やや不利な隣家側も心配するほどでもない様子だ。

【イチゴたち】3品種とも花が一段落して実をつけている。ランナーの出もいったん止まった感じ。ひと苗あたりの平均的な結実数などをあれこれ調べてみるけど、これでいいのかどうかまだよくわからない。とりあえずすべての苗に実がついたので、これから赤くなるのを楽しみに見ていこうと思う。…などといいつつ小株を採るためのポットはすでに用意してある。
やはりそれなりに数を植えないと収穫量も見込めないことがわかった。勝負は二年目以降なんだ。そういう意味で3品種植えてみてよかった。このなかで最もこの庭に適したものを来期は集中的にやろうと思っている。捕らぬ狸のなんとやら。

【サンショウ】去年二種植えて残った方の朝倉山椒。冬の間はただの棒切れ状態でいたのに、春が来たらしっかり葉を出し、花を咲かせ、いま小さな実をつけている。まだ採って食えるほどの量ではないから、今年はこのまま育てるのだ。
葉を出し始めた頃、今年アゲハに食べられたらまた丸坊主になってしまうと思いネットをかけたが、蝶がくる前にそこそこ葉が増えたので枝の一本はネットを外してある。こっちだけなら食べてもいいよ。

【睡蓮鉢】冬越しを終えた睡蓮鉢の掃除をして肥料を入れたのは4/12だった。その後ヒメスイレンはめきめきと葉を水面に展開し始めてる。ただ、なぜかすべての葉が赤い。去年は緑だったのにな。店頭のを見てもほとんどが緑だ。なぜだろう。肥料か水質か日当りか水温か。ともかく元気なのでこのまま様子見る。
そしてヒシ。水底に落ちた実から出た茎が、螺旋にヒゲ状の水中根を途中に伸ばしながら先日ついに水面に到達した。いま若葉を広げつつある。 三本かな。種は三個戻した気がするので全部発芽したようだ。なるほどこういう風に育つのかと。ヒシの成り立ちがよくわかった。今後は増えすぎない程度に間引き、また花を咲かせたいと思う。
オモダカは去年の株の根元が残っているけどまだ伸びる様子がない。しかしこういうのは伸び始めるとあっという間のはずなので、夏まで様子見る。
モロコは元気だ。でも滅多に姿を見せないからたまに餌まいておびきだしてる。 

【ローズマリー】水戸市植物園で花の咲いているローズマリーを目にして触発されたので挿し木で増やすことにした。植木鉢で環境を変えて育てて、花が咲くかどうか試してみるのだ。とりあえず木質化した枝を4本、緑の枝を6本水に挿してみた。無事に根が出たら移植する。結果が出るまで何年もかかかるだろうけど、育つのが早いから退屈はしないだろ。

【スイートバジル】今年はたくさんやりたかったけどもう植える場所がないので、裏に転がってたプランターを洗い、余っていた種まき用の土を入れて、去年採った種をまいた。自家製ジェノベーゼへの道を歩みだしたのだ。

【藤(黒龍)】母が欲しがっていたのでこないだ買った。せっかくだからちゃんと世話をして毎年咲かそうと思う。ちなみにどこを見ても「左巻きは山藤」と書いてあり、うちのも左巻きだ。でもラベルには「黒龍」とある。黒龍は右巻きのノダフジの品種なのではないのかな。そのあたりはよくわからない。

そのほかに、庭木の枝打ち、雑草とり、園芸用物置の整理整頓、打ち捨てられていた支柱や植木鉢の掃除、植木ばさみの錆び落としなどなど。GWはほとんど庭で過ごした。

▼アルバムは一週間後(140430)と二週間後(140507)の様子。


2014/05/01


頼もしき庭の守人。

今年もよろしくお願いします。